The children's story for the grown-up
後日談












こんな人だと思わなかった…。
ブルーの言葉に、ハーレイは顔を上げた。

「こんな…って…?」
「"こんな"だよ!!」

ブルーは室内を指差した。
テーブルの上には空になったビールの缶やら、ガラス瓶が乱立する。
別のテーブルにはピザの空き箱や、食べ残した数々の皿が重なる。
床の上には丸めたシーツやタオルが散らばっていた。
そして、室内に充満するのは―――雄の匂い。

もう3日、部屋から出ていない。
セックスして、寝て。
セックスして、食べて。
風呂に入って、また身体を重ねる。
疲れて寝ても、起こされるときには既に抱かれていた。

「ホント、もっと静かでストイックな人だとおも―――んっ…!」

指を入れられた。
ゼリーなど必要ない程、濡れ解れている。
2本の指で掻き回されると、疲れ切っている筈の身体なのに反応してしまう。

「や…だ…」
「…欲しい…」
「もう…どれ…だけしてる…と……ぁ…んあ…」
「…ブルー」

大きく開いてしまう足の間に入り込まれ、弱々しくも勃ち上がった自身を掴まれる。
数回擦られただけで、びくびくと震えた。

「や…も…っ、でちゃ…ぅう…よ…」
「いいぞ…イって―――ほら」
「ああ…!」

指を引き抜くと、もう滾って硬くなっている己を押し込む。
手を休めないまま、腰を穿てば悲鳴が上がった。

「ひぃ…やめ…んぁあ…!」

くねる身体を押さえ込み、すっかり充血した胸を抓んだ。
先端を指の腹で擦ると、胎内深くに潜り込んだハーレイを締め付けてくる。

「あ…あぁ…っ…う……くぅ…ひ…ぃ…あああっ!!

シーツを掴む指が震えた。
それに自分の手を重ねて、ハーレイは激しく出し入れする。
すっかり馴染んで、知らない所などないブルーの身体の奥、一番いい所を狙う。

「ああ…っ…、駄目ぇ…っ…!」
「どうして…?」

イっていいのに…。
圧し掛かり、うなじに歯を立てた。

「ひぅ…や…め…ぇ…あは…ぁ…ああ!」

大きく仰け反り、涎を零す。
それを舌で舐め取り、更に穿った。

「ああああっ…!や…だぁ…うあ…!」

太股を掴んで広げる。
身体を進めたハーレイに、ブルーが叫んだ。

シーツ…替えが…も…無いんだよ―――っ!

ハーレイの全身も汗が光っている。
それを拭うこともせず、指でブルーの唇をなぞった。

「洗いに行ってやるさ―――」

明日な。
片目を瞑って見せると、ハーレイは唇を重ねるのだった。