それは、決まっていた。
彼がこの施設に来たときから。
否、彼がこの世界にあの姿で生れ落ちたときから、だろうか…。















半影01
原案 ojimiさま
「見てみろよ、真っ白だぜ」 「…ああ」 その台詞に振り返ると、ごくっと唾を飲んで動く咽喉仏が至近距離で見えた。 何をされるのか―――ブルーは身体を硬くする。 いつもの実験室とは別の部屋で下穿きだけで冷たい台に座らされて、1人の研究員に肩を押さえつけられた。 拘束されないことに違和感を憶えた。 電極だらけの重く冷たいヘッドギアを取り付けられることも無い。 いつもと、違う。 分かったのはそのことだけ。 忙しなく視線を彷徨わせるブルーに、研究員達が笑いかける。 「今日は違うことを試すんだ、タイプブルー。いつものように大人しくしていれば、そんなに痛くないさ」 多分…な…。 取り囲む研究員達から、静かな、だがどこか含むものを感じさせる笑いが起こる。 前に屈んだ研究員がブルーの足首を掴むと、台に上げた。 ぐいと左右に開く。 「―――?!」 どんなに尋ねても懇願しても、彼らは答えも止めもしないことを経験で知るブルーは、大人しくされるがまま足を開いた。 抵抗すれば、首に巻かれた機械の出力を上げられるだけ。 時には殴られもするのだから。 「そうそう…いい子だ。大人しくそうしてな」 可愛がってやるから…よ! びりびりびり。 下穿きを手で裂かれた。 高温の実験では全裸で"サウナ"に放り込まれる事もあったが、こんな場所では、これまで経験した事などない。 しかも局部を晒す格好―――ブルーは暴れた。 しかし、両肩を押さえつけられ、台についた手も別の男が掴んでいる。 足を広げた男が、ブルーを手前に引いた。 倒れかけた背中を肩を掴んでいる男の腹部が支える。 自分でもろくに見たことの無い部分を差し出す格好に、ブルーは声を上げた。 「やだ…っ!放せ!」 「ここも白いぞ…すっげえな…」 周囲から覗き込まれ、ブルーは更に身体を捩る。 足を閉じようとした途端、頬を張られた。 「大人しくしてろって言ったろ?」 動くんじゃねぇよ。 別の手がブルーの白くて細い足を掴んで広げる。 目の前の男がベルトを外し、ズボンの前を寛げた。 取り出されたものに、息を呑む。 それは見たことも無い、欲情したオスの証拠。 立ち上がり、張り詰め、赤黒く膨らんでいる。 「…何を…?!」 「するかって?いいことさ―――」 ほら、イイ声で泣きな…っ! 硬く窄まったままのブルーの後孔に押し当てると―――そのまま突き破った。 「ぅぐ…いぎああああああああ…っ!」 身体を二つに裂く激痛に、悲鳴を上げる。 複数の男に押さえつけられているにも関わらず、ブルーの華奢な身体は震え、動いた。 「凄い…締め付けだ…っ…!」 「あ…あ……痛…い…ぅあ…」 力なく振られる顔で、これ以上は無理と言うほど見開かれた赤い瞳から、ぽろりと涙が落ちる。 「い…や……やめ…て……」 「泣き顔が、最高だ…お前は…」 快楽に顔を歪ませ、ブルーを犯している男は頬を撫ぜた。 もっと、もっといい声を聞かせてくれよ、と呟くと、腰を穿ち始める。 「―――っ!やだ…っ!動かな…っ!!」 ブルーは銀糸を激しく振った。 涙が飛び散る。 男を力ずくで呑み込まされた後孔は皺が伸びきり、所々避けているのだろう血を流していた。 零れた赤が台の下で弾ける。 男は腰を止めない。 ストローのように細い管を切り裂き、押し広げる。 それは耐え難い痛みをブルーにもたらす。 「…あ…ひっ……い…た……ぁああっ…!」 自分の声がどんなに男たちを喜ばせているか分かっているけれど―――。 涙を、悲鳴を、ブルーは止めることが出来なかったのだった。 唸り声を上げて、男がブルーの中に放出した。 数度抽挿し、ずるりと引き抜く。 崩れ落ちる白い身体には目もくれず、どっかりとソファーに腰を下ろした。 瞬きさえも忘れたように呆然と台に横たわるブルーは、浅い息を繰り返すだけ。 「次は俺が行くぜ」 ブルーの右肩を押さえていた男が前に回る。 ベルトを外し、下着とズボンを足元に落とすと、いきり立った己の肉棒を扱いた。 力なくだらり開いた細い足を無造作に掴んで広げる。 びくりと震えて後ずさろうとする様子を見て、男のこわばりが更に頭を擡げた。 「可愛がってやるよ、ブルー…」 にやりと笑い、男は必要以上に足を広げる。 ガタガタと震えて涙を流す―――その怯えた様子を楽しむために。 男たちが何を求めているのか、自分に行われている行為が何なのかも分からない。 男女の交わりは愚か、精通さえもまだなのではないかと思われるほど幼い身体で。 抗う術を奪われ、最後に残された気力は、正体の分からない暴力で打ち砕かれ、 ブルーはただの子供になって、泣いていた。 「いぎ…やぁ……ああ…あう…あああぁあ…っ!」 そんな小さな身体を、男は犯していく。 精液と血に塗れた無残な有様のブルーの後孔に、己の猛りを突き入れ、引き出す。 光を失った紫の瞳が見開かれ、再び涙を零した。 ふう。 1つ息を吐いて、男が身体を離した。 弛緩した手足、焦点を失った瞳―――人形のようなブルーに、更に手を伸ばす者たちが 群がる。 どこを触られ、掴まれても反応しなくなった身体を見て、1人が呟く。 「咥えさせられねぇかな…」 「開口具でも使えば出来るだろ?」 「そんなんじゃなくて―――」 ブルーを既に犯し、すっきりした男たちが少し離れた場所から言葉を飛ばした。 「止めとけ、止めとけ。噛まれるぞ!」 「それでなくたって向こうっ気が強いんだ。今は大人しくなっちまったが、  いつ刃向かってくるか…」 喰い千切られちまうぞ! 笑いながら、軽く声を張る。 「だから…さ」 呟いた男は、細い顎を取って親指で薄く開いた唇を嬲っていた。 涙の跡も未だ渇かないブルーは、されるがまま動かない。 その手が閃く。 「おい、ブルー!」 高い音を立てて、頬を張った。 だがブルーに反応は無い。 チッと舌打ちして、男はブルーの下肢の方へ回った。 だらしなく開いた足の付け根、腫れて血を流す部分に指を伸ばす。 「―――いっ!!や…ぁっ、やあっ!!」 躊躇うことなく2本を突っ込み、広げるようにして掻き回した。 白い身体が跳ねる。 男は指を止めないで、腰を屈めた。 「痛いだろ?止めてほしいだろ?だったら―――」 口でしろよ。 オレを満足させたら、こっちは勘弁してやるよ。
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