半影02
原案 ojimiさま
満足させる…。 言葉の意味は分からなかった。 けれど、最初に見せられた信じられないほど大きく硬くなった性器を咥えれば、 この身体を引き裂かれる痛みから解放されると言う事は理解出来た。 乱暴に指を引き抜かれ、酷い痛みが走る。 だが、目の前に突き出された男のモノ―――ブルーは口を開いた。 全体を咥えるのは無理だった。 3分の1程までで、それ以上は入らない。 嫌な匂いと、滑る液体の塩気で嘔吐きそうになるのを堪え、飲み込んだ。 だが、その先が分からない。 「…おい、舌を動かすんだよ」 歯は立てんじゃねーぞ。 男はブルーの汗と涙に塗れた銀糸を掴んで、己の物を出し入れした。 先端で咽喉を突かれ、うぐぅ…と声が零れる。 苦しげに顔を顰めながらも男の行為を受け入れる姿に他の未だ吐精していない 者の目の色が変わった。 「…へえ…」 「大人しいんだな」 「こりゃ、たまんねえ…」 口々に呟きながらブルーと口を犯す男の周りに集まる。 抵抗しないブルーの身体は押さえ込む必要が無いので、自然自分のものを 握り込むようになった。 「ん…ふ…」 唾液によって発生する水音とブルーの咽喉奥から零れる声は、信じられない ほどの美貌が醜悪な性器を咥えるという光景と相俟って、男たちの股間を更に 膨らませた。 それぞれが手を動かす。 耐え切れず零してしまう者さえもあった。 「―――くそっ!」 悪態をついた男が、自分の白濁をブルーの幼い性器にこすりつける。 すると、細い身体が跳ねた。 まだ子供の形のそれが、頭を擡げる。 男はブルーのものを扱いた。 「―――んっ!あっ!」 また、身体が震える。 咥えていた物がずるりと吐き出されてしまった。 「何すんだよっ、マイク!」 「や、すまねえ…。けどよ…」 怒鳴った男は、顔を背けたブルーの髪を掴んでもう一度口に突っ込む。 マイクと呼ばれた男は下卑た笑いを浮かべながら、ブルーの足の間を 指差した。 「こいつ、もしかして…」 「…ああ、さっきの顔、間違いねえな」 マイクの隣の男も、にやりと笑う。 精液を敏感な先端にこすり付けられて、びくりと震えたブルーの顔に あったのは、戸惑い。 自分の身体に走った快感が何だか分からない―――そんな表情だった。 成人検査やその後から継続的に行われている実験によって、ミュウの記憶は その殆どが失われている。 そんな事はこのミュウの実験棟にいる人間なら誰でも知っている事だ。 けれど、身体の記憶は失われない。 特に本能に根ざす記憶は。 自慰もその1つだ。 どんなに記憶を無くしても、身体は覚えている。 自慰の方法を忘れるなんて在り得ないことなのだ。 そう云うことを行っていれば、性器に触られて気持ちが良くなることも 当然分かっているはずなのだ。 なのに、このブルーの反応。 自慰の1つもしたことが無いということ。 そうして、おそらくは精通も無いということに違いない。 文字通り、まっさらな身体。 1つの穢れも無い身体を犯している―――その事実が男たちの顔に獣の笑みを形作らせた。 「―――泣き顔も、飽きたしな」 「善がるこいつも、きっといいぜ…なあ、イアン」 「そうだろうが、まずはオレだ!こいつの口に出してからにしろよ…!」 イアンは銀の髪を掴んで、力任せに肉棒を出し入れした。 ブルーの口から苦しげな声が上がる。 「…む…ぅ…、ふ…ぐぅ…!」 苦しそうに男の腰を押し返す白い手を別の男が掴み、引き剥がす。 抵抗するものが無くなると、イアンはブルーの咽喉の奥まで何度も突いた。 「歯ぁ、立てんじゃねーぞ……そう、いい子だ…」 「早くしろよ、イアンっ!」 「うるせーな…っ、もうすぐだって……ぅ…ぅうっ!」 ブルーの顔に己の股間を思いっきり押し付け、男の腰がブルリと震えた。 無理やり男のものを咥えさせられている咽喉の奥から、くぐもった声が起こる。 「ほうら、たっぷり飲め…!」 「ふぐ…ぅ…!」 ブルーの口の端から、白いものが零れた。 イアンがずるりと引き抜くと、小さな口から大量の精があふれ出す。 苦しげに咳き込むブルーを他所に、男たちはそのあまりの量を揶揄った。 「うるせーよ!さっさと次、始めるんだろ」 イアンの言葉に、男たちの笑いの質が変わる。 手の甲で口を拭うブルーもそれに気づいたようで、台の上で手足を縮こませようとした。 それを四方から伸びてきた手が、それぞれに引っ張る。 ブルーは両手両足を広げられ、男たちによって大の字に張り付けられた。 「や…っ、やだ…っ」 もがくブルーの頬を、頭の先に立った男が撫でる。 それは一番最初にブルーを犯した男だった。 「今度は痛くない、お前も気持ち良くなるんだよ…」 始めろよ。 その言葉に、四肢を押さえつけている男たちが一斉に手を伸ばした。 左右の突起はそれぞれの手を持つ男が指先で抓んで転がしている。 まだ子供の様相を呈しているささやかな茎は、左足を押さえ込んでいる男が 掴んでいた。 親指と人差し指、それに中指を添えてゆるゆると扱く。 右足を担当する男の手はその下の小さくなってしまっている袋を揉んでいた。 「やっ!やあっ!!」 何をされているか理解出来ないブルーが髪を振り乱して叫ぶ。 その声が艶を帯びたものに変わるまで、時間は掛からない。 「ん…あ…はぁ…!や…やだ…ぁあっ!」 男たちの手はブルーから、確実に快楽を引き出し始めていた。 何か訳の分からないものが身体の奥から沸き起こり、皮膚の内側から責める。 性に関して何の知識も持たないブルーにとって、それは恐怖でしかない。 ただただ、身体の中心が熱くてたまらなかった。 「勃起してきたぞ」 言葉にするまでも無く、男たちの視線は幼い陰茎に集中している。 だが、先端は顔を出さない。 それを覆う皮膚が開いていないのだ。 「どうするよ…」 「剥いちまえよ、どうせそうなるんだ」 ブルーを扱く男が、ちらりと銀糸の上に立つ人物を見た。 その視線を受け、男は笑い返す。 「…やるぜ―――」 「ひっ!?い、痛ぁ…ああああああっ!!!」 ぴっと皮膚が避ける音に続いて、悲鳴が起こる。 ボロボロ涙を零して、ブルーは叫んだ。 「やぁっ!やあっ!!もう止めてぇっ!!」 真っ赤な血がすっかり萎んでしまったブルー自身を染め上げる。 痛々しい部分を見ても、男たちの笑いは消えなかった。 むしろ、更に深くなったとさえ見える。 「おめでとさん、ブルー」 「1つ大人になったなあ」 揶揄する声は止まらず、腕を抑えるものまでが手を伸ばして血塗れの ブルーを抓んだり突いたりした。 悪戯される度に痛みが走るのだろう、細い身体がビクビクと震える。 その様を散々楽しむと、またしてもブルーの頭の先に陣取る男が口を開いた。 「さて、大人の階段をもう1つ上がろうか、ブルー…」 続く
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