褐色の肌と、筋肉質な身体。
僕の大好きなもの。

誰よりも格好良いし、どんな食事より美味しい。
舐めても舐めても無くならないのも良い―――――当たり前だけど。
何度味わっても飽きない。
それどころか、もっともっと欲しくなる。
ほんの少しの間も待てない程に。





扉が閉まるのももどかしくて、襟を掴んで口づけた。
遅れた理由なんて言わせない。
そんなものはどうでもいいし、何より僕が限界だったから。

ハーレイの歯を割って、舌を深く差し入れて激しく絡ませた。
焦点が合わないくらい近くで見つめながら、早く…と"伝え"れば
慣れた指先が服を剥ぎ取っていく。
部屋の温度は既に上げてあるから、あっという間に裸になっても寒くなんかない。
もっとも、欲しくて欲しくて堪らないんだから寒いなんてこと無い。

僕がこんなに焦がれているのに、ハーレイは落ち着いていて。
くすんだ金髪を掴まれて貪るようなキスをされているのに、僕の耳やうなじを
撫でつつ素早く自分の服を脱いでいる。
ホントに腹が立つ。
このままじゃ悔しいから―――――大きな褐色の身体をぎゅっと押した。



唾液でべたべたになった唇を手の甲で拭って、ベッドに座るように言う。
そんな姿を見てまだ笑う余裕があるなんて、許せない。
僕は膝を割って、ハーレイの脚の間にしゃがんだ。

逞しい太股に、ゆっくりと舌を這わせた。
あぁ…という堪え切れないような息遣いと、ビクっと震える様が僕を刺激する。
もっと乱れさせたくて、しゃがんだ足の間ですっかりそそり立っている自分を
握り締めた。
2,3回扱いただけで、淫らな音がし始める。

気づいたハーレイが、僕の頭の上で息を呑むのが分かった。
ブルー…と伸びてきた腕を振り払う。
僕が主導権を握りたいから、ハーレイは手を出しちゃダメだと告げると、
行き先を失った大きな手が髪を撫で始めた。
このくらいは許そう。
心地良いからね。

見上げながら、立派に自己主張するハーレイの分身を握った。
濡れている。
それだけで僕はもう達してしまいそうなんだけど、堪えながら太股を舐め続けた。
舌と右手と左手と、それぞれが似ているが、でも違う音を発する。
視線を外さないでいると、見下ろしていた暗褐色の瞳が細められた。
我慢出来ない―――――。
僕の身体は抱え上げられ、ベッドに放り込まれた。















高く尻を掲げて。
何て格好をしているのかと思う。

長なのに。
ソルジャーなのに。
この淫ら過ぎる姿。

その細い腰を鷲掴みにして、白い尻に腰を打ち付けている自分。
汗まみれで、さぞだらしない顔をしているだろう。
艦長などという立場も何もあったものではない。





ブルーはいつもとは全く違う顔をしていた。
焦点の合わないうつろな目、嬌声を上げる半開きの唇からは涎が垂れて、
シーツを汚している。

涎だけじゃない。
膨らんでそそり立つペニスからも、白く濁り始めた液体が溢れ出していて。
その根元を握り締めて戒めるのは、少しでも快楽を長く貪ろうとするからだ。
普段の彼からは決して想像つかない姿は、恐ろしいほど煽情的だった。

ベッドの上、シーツのあちらこちらが色を変え、模様を作っている。
ブルーの涙や先走りだけじゃない。
私の膝をついている部分も、。
滴る汗、だ。



始めはブルーの淫らな欲に応えるのが最優先だった。
けれど、それはいつもの通り長くは続かない。
こんな姿を見せられて、煽られて、気がつけば自分の望む快感に
向かって、我を忘れて腰を振ってしまうのだ。
壊さないようにしなければ…そのくらいしか、気遣えない程に。



一際高い声を放って、ブルーが崩れ落ちる。
その小さな耳元に顔を寄せ、大丈夫ですか?と"囁いた"。
途端、ペチンと音が響く。
ブルーが私の頬を軽く張ったのだ。

お前、余裕綽々な顔…して。
まだ…のくせに。

汗にまみれて荒い息を吐きながら、それでもニヤリと笑うものだから。
腰に溜まった劣情が背骨を駆け上がり、脳を理性を焼いた。
灼熱が身体中を駆け巡る。


もう、限界だ。


力の抜けた細い身体を背中から抱え、横向きのまま挿入する。
白い足首を掴んで広げ、自身を激しく突き入れると首に細い腕が絡まり、引き寄せられた。
私の瞳を覗き込み、ブルーは満足そうに笑って唇に喰いつく。

―――――しっかり僕に溺れろ…!

そう呟いた唇を乱暴に割り、舌で口の中を蹂躙する。
言葉だけでなく熱い吐息も、何もかも吸い取るように。





















---------------------------------------------------- 20141228 日記にちょこっと加筆 最中=さいちゅうです。 もなかではありません(念の為)←しつこい